太陽のある国とない国ー南インドを四年ぶりに訪ねて
2024年05月16日 UPDATE
Written by: 辻大介
カテゴリー:ブログ
日出る国と言われた日本は、太陽に憧れていた国で常に太陽に触れていたいという願望から、天皇と太陽神を結びつけ今に繋がっているのかもしれませんが、インドやエジプトあたりの太陽に対する感覚とは、似ても似つかないモノではないかと、今回滞在中に感じました。
太陽が強い場所こそが、陰陽で言うところの陽であって、陽の場所はあらゆるものが明らかにされるので、カースト制度のような上下とか能力の有無などもいまだに根強くあるような気がします。
日本は、謙虚とか奥ゆかしいなどの美的な感覚もありますが、要は、薄ぼんやりした世の中で、人間性や価値観などもはっきりしない空気感なので、決定的なものが常に不在のままで時代が過ぎていくのでしょう。
食べ物や健康という意識も、なんとなく周辺のものを食べて居れば良いという程度なので、サプリメントや薬に対する依存が強くなるのでしょう。
5千年以上、同じような食事を続けている南インドの人たちの食事は、健康や幸福に至るまで明確な答えと自信を持っています。それらは、すべてアーユルヴェーダという医学にも統合されていますが、それは日本の生活環境とはあまりにも違う環境下でのものなので、なかなか日本でそれを応用するのは難しいように思います。
太陽があまりにも近く、土が生き生きしている南インドの生活環境と比べると、日本はどれだけ太陽が照っても弱々しく、また土もどちらかというと閉鎖的で、瑞々しい果実や野菜が育つのに適していないです。
日本という国は、海によって助けられ、海の産物によって生かされてきたように感じます。
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