闇を見つめて心を清くする
2019年12月24日 UPDATE
Written by: 辻大介
日本は、元々正しいことや良いことが伝わりにくい土壌があります。
国民性もシャイだとか、積極性に欠けるように言われてきましたが、それはよほどでないと自分の言おうとすることがよく伝わらないと思われているからだと思います。
それを最近では、強く思えば叶うとか、イメージを強くするのが大切とか言う人も出てきましたが、結果は似たようなものになります。
闇が強く、深い溝や谷を作り出してしまうこの国の空気感は、時に人を落ち込ませたり陰気にさせたりします。
鬱や自閉気味なのは、何もいまに始まったわけではないと思います。アマテラスよりもスサノオウや大黒と言う冥界の神を長い時間、中心の神ととして崇めてきました。
日本の企業も、利潤よりも潰れそうな要因を排除して、専門技術を高めたからこそ生き残っているのだと思います。資源や自然からの恵みが少ない背景で、利益などなかなか生み出すことは出来ません。
僕自身も、講演やセミナーは嫌いです。沢山の人を相手に一度に、伝えることは大変なリスクを背負うことになります。ほとんど間違って伝わるのがオチだと考えます。
強い光やわかりやすい目標も良いですが、ほとんどが幻で、日本の社会の中では通用しなくなります。
私達は、元来闇を見つめることで、答えを導きだしたり、心を澄むことをしてきました。
安易な夢をみると、やがて欲に心が乱れて、歪み汚れてきます。
香りに接する時間、ほとんど自分の闇と向かい合うことから始まります。誰でも嫌がる楽しくない時間です。
しかし、それもすぐに慣れてきます。気持ちは落ち着き、やがては穏やかな時間が訪れます。
インドに行かなくても、我々は元から瞑想は得意です。たぶんインド人よりも向いているでしょう。
闇は、我々が思っているよりも怖いものでもなく、また無限に広がるわけでもないです。小さくなった闇はむしろ愛おしく感じる部分もあります。
闇への恐れがなくなると、やがて自分が何をすれば良いかがわかります。そしてそれが透明感を増してきます。
自分の中に澄んだ目標を得た人は、それが外に向かって発進していきます。特別な広告はいらないでしょう。無理に発信すれば、逆に間違って伝わるか、その元々の心の中のものが濁ります。
心を本当に綺麗にするのは、難しいし、肉体を持った人間ではたぶん不可能に近いでしょう。
心の浄化と言う安易な言葉や行為は危険です。マントラなど、言葉を唱えるだけで、澄んだような気持ちにはなれますが、深いものではないでしょう。
今後の香りは、自分の目標や心の指針が澄んでいくようなものを作っていこうと思っています。
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