コロナと言う自然発生でないもの
2020年03月17日 UPDATE
Written by: 辻大介
自然を相手に仕事をしている方は、色々なジャンルがありますが、僕の仕事も四六時中それにあたります。
そう言う意味なら、人間、特にストレスを抱えた方は自然から離れた感覚を持っていると見えることがあります。
まず、自然は人を癒してくれると言う嘘から始めないといけません。本当に癒してくれるなら、都市化などせずに、ずっと古代の生活のまま暮らしていたと思います。
自然は、与えてもくれますが、同時に厳しさも数々要求してこないでしょうか。少なくとも便利さや快適性とはイコールではないです。
田舎暮らしに憧れて、都会から離れて気ままに暮らすはずの人たちが、無残な形でその生活を終えることがあります。彼らに何があったのかわかりませんが、少なくとも都会生活のほうが、ストレスが無かったと言う話も耳にします。
人間と人間、またその集団は自然でない世界を作るのが得意です。その中でもはや自然に乞うこともなければ、無理に我慢することもありません。
その不自然な世界は、やがて自然を破壊しますが、それよりも快適性や利便性を優先します。
破壊された自然は、その代償を人間に求めますが、その集団は次第にそれに応えようとしなくなります。
しかし、快適性とか利便性を追求した反自然の世界もやがて、人間同士のストレスが生じるようになります。
人間同士のストレス、競争、戦争、ヒエラルキー、貧富の差、それらはどこに終わりがあって、どこでバランスをとるのでしょうか。
自然との共存、もっと言えば自然との共有することでのストレスを解決しないことが、反自然的な社会を生み出したことにならないでしょうか。
コロナウィルスは、反自然的な世界から生まれた人間のみに影響があるウィルスです。それは、もしかしたら今の人間社会にバランスとか調和をもたらすものかもしれません。
人間が作った社会や概念、物理的な非合成みたいものの限界が来ています。これ以上、この不自然な世界を膨張させることはできないです。
一人でも多く、自然と向き合うことからはじめるべきではないでしょうか。
自然と向き合うにもストレスがかかります。でもそれは自分を見つめることで生じるストレスと似ていないでしょうか。
そのストレスからも逃げてしまうと、二度と自然とは共存できないのかもしれません。
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