奈良県の丹生川上神社の例祭に行ってきました。
2015年06月03日 UPDATE
Written by: 管理者
カテゴリー:調香
奈良県の丹生川上神社の例祭に行ってきました。日本最古の水の神様 闇龗神 (くらおかみのかみ)が御祭神で境内に神水が汲める場所があります。
八百萬神を初めて祀った神社でもあるそうですが祭儀が始まるうちに何とも心地よい時間を過ごしていました。
リラクゼーションという言葉は和製英語で、本来はラテン語のrelaxareだそうですが、緊張を解すとかバランスを保つとかいう意味ですが、古来の日本でそう言う言葉が無かった時代は、こういう神事こそが最高のリラクゼーションだったように思いますが、果たして今の巷のリラクゼーション産業はどうでしょうか。
僕自身の香りを作る技術は、この神事や儀式、空気感がヒントになっていることが多いのですが、古の混じり気のない感じがするものほど、そこに何か深いものが流れているように思います。
癒すとかリラックスとは何でしょうか。長い時間をかけて何故、祝詞を唱え、禊、祓いの儀式を行うのでしょうか。
この辺りに癒し産業の矛盾や不可解なものがあります。誰かに癒してもらうのでなく、自らその道や方法を模索することが大切で、癒されていることは日々のその人の心の最低条件なのかもしれません。
自らが癒すことを忘れている人や魂に、第三者が癒すことは出来ないような気がします。
香りに触れる立場として、この辺りは捉えておくことのように思います。
我々も出来るだけ透明感のあるものを目指すべきなのかもしれません。治療なども同じ意味合いではないでしょうか。
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